●枕を使う理由は
春眠暁を覚えず。春の夜は眠り心地が良く、朝になったのも気がつかないまま、ついつい寝過ごしてしまうものですね。「いやいや、春と言えども良い眠りが得られない」という方、この機会に枕を替えてみませんか。毎晩、何気なく使っている枕ですが、選び方を間違えると肩こりや頭痛の原因にもなります。枕の特徴を知って、快眠できる枕を選びましょう。
人間の脊柱は、立っている時に横から見ると、S字のカーブを描いています。そして、寝ている状態でも、このカーブを維持するのが理想的です。たとえば、枕をせずにゴロ寝をすると、自然と腕を頭の下に持っていきますよね。これが寝ていても、無理のない楽な状態なのです。仰向けに寝た時にも、この自然な姿勢を保つよう、敷き布団と頭部・頸部の間にできる空間を埋めるために枕が必要なのです。
☆自分に合う枕を使うと・・・
・肩や首のこりがやわらぐ
・頸椎のゆがみを防ぐ
・いびきを緩和できる
●自分に合う枕の選び方
枕が合っていない時は、肩がこったり、眠りが浅くなったりします。枕が気になって、なかなか寝つけない場合は、枕の高さが合っていないのかもしれません。また、夜中に何度も枕を首筋に寄せて整える方は、首の疲れを防ぐために無意識に屈伸運動をしていると考えられます。
前述しましたが、枕は、脊柱のS時カーブを無理なく支える構造であることが重要です。首筋を自然に支え、後頭部のでっぱりを受け止められる工夫をされた形状がおすすめです。また、仰向け・横向きなど寝返りに対応できるもの、中身の偏りにくいものを選びましょう。
☆良い枕のポイント
・枕を意識しないで、快眠が得られること
・通気性・吸湿性にすぐれた素材であること
・洗濯しやすく、清潔に保てること
●枕の高さが最も重要
身体の大きい人、小さい人、太っている人、痩せている人など、体型は人によって異なります。それに伴って、仰向けに寝た時の敷き布団と頭部・頸部の間にできる隙間の高さも違ってきます。一般的には、枕の上に頭をのせて沈み込んだ状態で、頭が腰よりも3〜4cm高いくらいが適切と言われています。できるだけ頭をのせて寝心地を試してから、自分の首を支えるのにしっくりくるものを選びましょう。それができない時は、高さが調節できるものを選ぶと無難です。
疲れている時は、高めの枕がストレッチ効果を発揮して気持ちいいと感じますが、時間が経つと筋肉が緊張でこりますから逆効果となります。また、布団やベットの柔らかさも関係するので、寝具の専門家にアドバイスを求めることをおすすめします。
●お好みの硬さや触感を
硬さや肌触りは各人の好みがあると思いますので、基本的には自分が使って気持ちいいと感じるものを選びましょう。柔らかいものが好きなら、羽根・低反発ウレタン・パンヤなど。硬めが好きなら、そばがら・パイプ・ビーズなど。しかし、充填されている量によっても寝心地が変わるので、実際に頭をのせて動かしてみて確かめることが大切です。一般的に柔らかすぎる枕は、安定性が悪く肌に接する面が多くなるため、放熱性が良くないと言われています。その逆で、硬すぎる枕は体重が一点に集中するため、夜中に目覚めやすいそうです。
☆柔らかめの素材
羽根・・・・・・・・吸湿性にすぐれ、湿気の発散も早く蒸れにくい
低反発ウレタン・・・程よい頭の沈み具合で、肩や首のこりを防ぐ
パンヤ・・・・・・・古くから使われている天然素材で、弾力性・吸湿性に富む
☆硬めの素材
そばがら・・・・・・吸湿性・放熱性が良く、蒸れにくい
パイプ・・・・・・・通気性にすぐれ、洗濯しやすい
ひのき・・・・・・・木の香りが心を癒し、防虫効果もあり衛生的